好事家、いたく反省する


会社で長いだけの話を聞いている私「ごめん、中国語のこと考えてた」

地元新聞社のカルチャースクールによる中国語講座は二回目以降も開催されることになった。
教室の周りでは食べ物にありつけないことがわかっているので、今回は会社近くのイタリアンで腹ごしらえを――
―閉まってた。
北陸本線沿線の食べ物屋は日が暮れると閉まるのだ。結局コンビニで手に入れたおにぎりを駅構内の待合スペースでモソモソ食べることになった。よお、お前ら…満足か?こんな晩飯で…俺は…嫌だね……
おやこんなところで人形劇三国志が?!
劉備の福耳のおかげで虚無の宇宙空間から現実に戻ってきた。そのうち黒衣の孔明に会えるかもしれない。地元のケーブル局なのだろうか、掲示板に番組表を貼って欲しい。

中国語講座の冒頭、先生はアルファベットの表を貼り出した。さて復習です、と先生は「a」「o」「e」を指差した。

「発音してみてください」

…アー…オ……えっ…ええ??

2週間前に習い、家で多少練習したはずのアルファベットの発音がひとつも出てこない。

中国語の発音は今までに経験したことがない難しさだ。「e」一文字取ってみたって「オ」と言いながら微笑むように口を横に開くなんて高度な技、週末にちょっとひやかすぐらいで身につくわけがなかった。なんという失態だ!万死に値する!!
思わず頭を抱える私に、先生は仰った。
「中国語を覚えようとする人は、発音でつまづいてしまうことが多いです。でも逆に言うと、最初に発音さえマスターできれば、あとはルールが多少わからなくてもできるようになります。専門的な文法の研究をしたいという人なら違うかもしれませんが、日本の人は漢字を使っているから文章の方はだいたい意味がわかるようになるんですよ。では、今週も発音からやっていきましょう。繰り返し練習すれば、できるようになりますから」
自分ちょろかったわ…猛省いたしました。
やるならやらねば

スマホに中国語のキーボードも設定した。ローマ字入力とはまた違う、ピンインの入力から文字を呼び出すシステムが非常に面白く感じられた。キーボードをいじりながら「中国の作品を知っていても中国語の読み方を全然知らなかったりするんですよね、三国志とか」と言ったら、なんと次回の講座の題材が三国志になった。先生から「何か言ってみたいセリフがあったら翻訳しますので、考えておいてください」と言われて急激に高まる気持ちと血圧。「我ら生まれた日は違えども云々」…いや待てそれ言いたいか?「兵は神速を尊びます」「殿、それはなりません」「君と余だ」などビジネスシーンでキメてみたい。田舎の事務員がどの場面で使うというか。落ち着け次回までにちゃんと考えよう。
反復練習の重要さを思い知ったので、毎日発音を練習することにした。「毎日と言ったら毎日だ」、私の好きな言葉です。それにしても舌先を上前歯の裏につけるとか、下前歯の裏につけるとか、舌を立てても上顎にはつけないとか、中国語を考えた人はどうしてこんな複雑な発音方法を編み出してしまったのか。「an」と「ang」の発音で四苦八苦していたら、ふと次回予告のたびに物を喉につまらせていたサザエさんを思い出した。んがぐぐ。
描いてみてタマの腰のキレがすごいことに気がついた

再来週は「あん子今夜も晩ごはん難民」「三国志から学ぶ中国語会話」「声調はウメ子先生のほうが上手い」の三本でお送りできたらいいですね。


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