美しく青きプール



沼の話です。

9月30日をもってアマゾンプライムの陳情令が配信終了となってしまった。終了を知ったときは「稀代の名作を見せてくれてありがとうアマプラ様」という気持ちだったのだが、9月30日の夜「あと数時間で配信終了」という告知を目にした瞬間、あのシーンも見たいこのシーンも良かったもう見られなくなるのかと猛烈な未練に襲われ、なんてことをしてくれたんだアマプラと身勝手極まりない怒りに震える始末であった。まさしく「陳情令依存の悪循環」である。ブルーレイボックスで買ったら全部で4万2千円ほどするようだ。安くはない買い物なので決断は一晩保留することにした。

翌朝陳情令ブルーレイボックスのレビューを覗いたら「高いと思ったが届いたらタダだった」という主旨のコメントが掲載されており、言い得て妙だと感心した。届いたらタダ。何事においても「コストパフォーマンス」が問われるデフレ社会日本において、陳情令50話に対し4万2千円は安いどころか無料なのだ。刮目すべきお得感である。そのうえブルーレイボックスの第3巻が「残り1点」になっていたので背中を押される、いや突き飛ばされる勢いで注文ボタンをクリックした。

さてどこからブルーレイ代を捻出しようかと部屋の中をウロウロと歩き回っていたらカープ貯金箱が目に入った。そういえば今年の春先に1勝1,000円のカープちゃん貯金を始め、そのうち飽きてほったらかしていたのだった。フタを開けてみたら1万7,000円入っていた。ありがとう自分。お疲れ様カープちゃん。来年はちゃんと貯金するのでカープも優勝してください。


これで次の連休はノンストップ陳情令祭りだやったぜと意気込んだ矢先、長年使ってきた私の部屋のブルーレイデッキがディスクを読み込まないことが判明した。なにしろ2010年に購入したもので今日まで生きていることが奇跡である。余談だが2011年3月11日から12日の深夜にたまたま録画していた番組が録画リストから未だに消せずに残っている。当時tvkでマクロスFの再放送をやっていたのだが、シェリルやランカのかわいらしい画面の左下に大津波警報が点滅していて生々しい。あの非常時にマクロスFを放送しきったtvkがすごい。

茶の間に設置してあるブルーレイデッキは新品なので、親がいない間にこっそり見れば無問題なのだがこの歳になって親の目を盗んでブルーレイを見るという行為もたいへんに間の抜けた話である。やはり新しいブルーレイデッキを買わねばならぬ。届けばタダ理論は大好きだが現実的に財源は必要なので非常に悩ましい。

陳情令のいないアマプラはなんだかがらんとしちゃったよ。なんて、膝を抱えアマプラのホーム画面をスクロールさせていたら「We Best Love」というタイトルが目に入った。なんとなく見覚えのあるタイトルだったのでちょっと見てみることにした。

学園ラブコメかぁ〜と軽い気持ちで眺めていたら開始1分で落ちた(色々な意味で)。

とにかくシューイーがかわいすぎる。「過ぎる」という表現は「余計」という意味を含むのであまり使いたくないのだが、なにしろシューイーはつんと澄ましていても激怒しても泣き腫らしていても圧倒的にかわいい。人間としての通常値を遥かに超えた愛らしさなのだ。ゆえにこのドラマを見ていると動悸が起こり血圧が上がる。さらに彼が唐突に使用する日本語のセンスが抜群にかわいい。不意打ちでくるため5話で私は呼吸困難になり死ぬかと思った。ちなみに1話の日本版のタイトルは「一緒に窒息しよう」である。1話あたりだいたい30分程度の短いドラマなのだが、体感は1話5分だった。気がついたら第1シーズンを見終えていた。貪るように第2シーズンも見た。そして「3期 いつ」で検索した。予定はあるらしい。あるんだ。いつまでも待つわ。

挿入歌が気になり検索したところ、シューイーを演じる杨宇腾氏が歌う水藍色情人」はApple Musicでも聞くことができた。「ウォーターブルーの恋人」という意味だそうだ。たまらなく美しいタイトルである。歌詞も素晴らしい。さらに杨宇腾氏の切なげな歌声がド直球で心の臓を狙ってくる。イヤホンで聞いたら五穴から血が吹き出すかと思った。

こうなったら近いうちに台湾に行き聖地巡礼をしたい。小籠包もパイナップルもカステラもタピオカも好物だしなにより近い。世界的に不穏な今は真面目に中国語を学んでおこうと思う。だいたいさっきからシューイーシューイーと連呼しているが、正しくは「周書逸(zhōushūyì)」だ。立て舌音がサラッと言えるようになりたい。がんばろ。





コメント