転んだあとの杖

テレホン人生相談の加藤諦三先生の決め台詞「起きてしまったことを嘆くよりも、これからできることを考えましょう」。この言葉をかみしめる今日このごろ。

発端は先週の日曜の午後。父の運転で樹木公園に行った母だが、車を降りてしばらく歩いたところで細い溝につまづき、とっさに支えようとした左肘と顔面をコンクリート製の車止めに強打。居合わせた父は母が転んだときの勢い&額からの流血に「死んだ」と思ったというが、本人は意外と元気だったため自家用車で日曜も診察しているA病院に連れて行った。

検査の結果、幸い脳に異常はなかったが額を6針縫い、左肘は粉砕骨折の大怪我。A病院の医師は緊急の処置はしてくれたものの「入院と手術が必要だが予定が一杯なので手術は1ヶ月かもっと先、それが嫌なら自分で入院できる病院を探して来い」という対応だったため、普段温厚な父が激怒。金輪際A松中央病院の世話にはならんとかかりつけのI整形外科へ向かったのだった。

I整形外科の先生はすぐにK病院に紹介状を書いてくれて、受傷から3日後に無事入院となった。入院は2週間程度、そのあとは通院でリハビリとなる予定である。

今週前半は母の介助と入院準備、後半は追加で入院に必要なものを買いに行ったり、掃除・炊事・洗濯等の家の諸作業を父と分担して行うこととなって、いやほんと疲れた。親はずっと元気なものだと思っていたが、介護は突然降ってくることを知った。

あって助かったもの、なければいけないもの等、備忘録として書いておく。

・かかりつけ医の存在

我が家の神様である。この方がいなければ母は入院も手術もできずに自宅で1ヶ月過ごすことになっていた。恐ろしい話だ。

・腕を骨折した人専用の服

腕を吊った状態で服を着るというのは通常の服では不可能なので、なにかないかと調べてみたところ、骨折専用の服というのがあった。ネットで注文するとすぐに送ってきてくださった。しかも担当の方直筆のお見舞いメッセージがついていた。裏起毛のトレーナーはとても温かいようだ。ありがたい。

・生命保険

母が入院初日から給付金が支払われる医療保険に入っていて良かったなとつくづく思う。親が元気なうちに、どんな保険に加入しているか知っておくのはとても大事。

・自動車

先週の日記で「ハンドルを握ることはない」と書いた矢先にこの出来事である。母が入院した病院は健康な者なら徒歩で通える距離だが、けが人が徒歩で通うには厳しい。今のところ父の車の運転にはなんの問題もないが、かなり近い未来に私が車を運転しなければならない時が来る。運転技術も車の購入もすべてゼロからのスタートだ。運転免許センターでペーパードライバー用の講習会が開かれているのだが、その運転免許センターは車を運転できなければたどり着けない場所にある。いったいどうしろと言うのだ。

・日常生活

家の中が大変なときに仕事なんか行ってられるかと思う反面、仕事があってほっとした、という気持ちもある。ずっと緊張状態では心身がもたない。ほどほどに働き、ほどほどにイレギュラーな作業をこなし、ウメ子先生のお世話をさせていただき、寝る前に「まいにち中国語」を聞く。これからもまあなんとかなるでしょう。

階段を踏み外したウメ子先生は元気です。


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