鮭とおでんとコピーと棒球

今週は特に動きの少ない1週間だったので、思い出したことから書いてみる。

・金沢おでん

職場の人とこぢんまりと食べてきた。

金沢市内のおでん店では、車麩、赤巻、ふかし、バイ貝、カニ面、金沢銀杏を使ったひろず(がんもどきみたいなもの)、源助大根などの加賀野菜といった金沢独特の具と、各店が大切にするだしを用いたものを「金沢おでん」とすると定めているそうだ。金沢銀杏なんて初めて聞いた。やけに人気が出てしまって地元民もよく知らない郷土料理だが、しみじみとおいしいことは確かである。

また、「いかのゲソの唐揚げのおでん」なるものがあった。頼むとゲソのからあげがだいこんおろしを添えたおでんのつゆに浸かったものが出てきた。味付けが濃いめのゲソの唐揚げに、薄味のおつゆが良い具合にしみていた。家でも冷凍のイカの唐揚げをよく揚げるので、おでんつゆと大根おろしをつけて食べたら美味しそうだが、家でお店のおでんのつゆを再現できる気がしない。

若い頃はわざわざ外食で煮物なんて…などと鶏の唐揚げや焼鳥の盛り合わせ等、パンチの効いた食べ物をここぞとばかりに頼んでは甘くて安いサワーを流し込んでいたが、年をとると芯までだしのしみた大根にちょっと辛子をつけて食べ、鼻の粘膜にしみる辛子成分で涙を流しながらビールを飲むと幸せを感じるようになった。ビールの苦味が美味しいと感じるようになったのはいつ頃からだっただろうか。おうし座の私もセンチメンタルにならずにいられず、ふとうつむくと皿の上にはつやつやとした卵があり、ドンブラザーズのタロウとソノイを思い出してますますしんみりした。ドンブラロスも続行中である。

・ドスティー不足の悪循環

「RRR」の3回目をいつ観に行こうかと毎日のようにユナイテッド・シネマ金沢の上映スケジュールを確認しているのだが、上映時間+移動時間を考えるとほぼ1日のイベントとなってしまうので実現できていない。ドスティーが枯渇しているので会社で大量の印刷物を出力するときに「ロード…(カセットに紙を補充する)エイム…(印刷するファイルを選択する)シュート!(スタートボタンを押す)」などと呟き幻影を見たりした。

・クリスマスでもないのになんだが

3月7日は魚の日だそうで、農林水産省のツイッターにサモーン・シャケキスタンチンが現れて仰天した。ついノせられちゃってその日の晩はチリのシャケを焼いて食べた。ルパンレンジャーVSパトレンジャーが放送されてもう5年もたっているのにたいへんな愛されようである。そりゃルパパトは面白かったもの。

なんで面白かったかって、容疑者と警察官という、相反する関係でいながら、お互い正体を知らないまま仲良くなり、正体が明かされて苦悩し、しかし共通する悪に立ち向かうために共闘するというたいへん熱いストーリーが…む、RRRの話になっていないか?私はこういう設定がつくづく好きなのだと再認識した。チリのシャケは脂がのってたいそう美味だった。

・世界棒球经典赛(shìjiè bàngqiú jīngdiǎn sài)

グーグルで「wb」と入れようものなら即座に「WBL」とサジェストが出てくるような私のスマホだったが、ワールド・ベースボール・クラシックの本戦が始まったら急に野球熱が復活してきた。大谷翔平は人か魔か。ここ3年ほどおとなしい野球中継だったが、応援歌を歌い、歓声の沸くスタジアムを見て、日本の野球はやっぱりこうじゃなきゃなと感慨に浸った。

Jスポーツで台湾-オランダ戦を見てみると、チアガールとマスコットが踊り、満員の観客席は大盛りあがりで最初っからクライマックスだった。野球観戦とはお祭りなのだ。野球場に行ってわけがわからないうちにスクワットしながら選手の名前をコールしていた頃を思い出して遠い目になった。いや、野球は遠い日の花火ではないのだ。それにしても台湾のチアガールが抜群にかわいいのでもっと映して欲しい。台湾的啦啦队队长很可爱。また、観客が「没有極限」と書かれたタオルを掲げていて、(限界はないのか、かっこいいな)と読める自分に手応えを感じた。久方のアメリカ人のはじめにしベースボールは見れど飽かぬかも。

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