先週日記をさぼってしまった。というのも金曜の夜に飲みすぎて土曜を寝て過ごすことになり、結果週に一度のブログを書く時間がなくなってしまったのである。片町の藁焼き料理のお店「わら火」さんの「白子の藁焼き」は極上だった。しかし飲み過ぎは良くない。
「オーディンの箴言」に、以下のような一節がある。
―人の子にとって麦酒はそう言われるほどよいものではない。たくさん飲めばそれだけ性根を失うものだから。<12項より引用>
新潮社「エッダ」 初版は昭和48年 うちにあるのは平成8年(16刷)
見よ、オーディン神もビールの飲み過ぎに気をつけろと戒めている。
ちなみに「オーディンの箴言」は10世紀頃に書かれた処世訓なのだそうだ。
ほかにも「中に入ったらすべてのドアに気を配れ」「毎晩目を覚ましてはああでもないこうでもないと考えるのは愚か者」「笑いには笑いで、嘘には嘘で受け止めよ」などオーディン神は現代にも通じる助言を与えてくださるので、時折ページを開いては唸ってしまう。一家に一冊北欧神話、いかがですか。
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さて北欧といえば「ホテル・メッツァペウラへようこそ(福田星良著、KADOKAWA)」の4巻が出た。
ジュン君が日本から着の身着のままでフィンランドにやってきて1年、もとは素直で優秀な青年ゆえ立派なホテルマンとなった。いまだゆくえのわからないフィンランド人の母親の手がかりが見つかりそうだが彼のビザの有効期間もあとわずかなのだった。一度日本に帰って、すぐにフィンランドに戻ってこいと諭す優しい人達。どう考えてもジュン青年にとっての日本は地獄なんだが日本に帰っても大丈夫なのか。頼む幸せになってくれ。この作品の新刊が出る度に同じことを言っているような気がするが、読者は心配で仕方がないのだ。■
集英社文庫の「あなたの愛人の名前は(島本理生著)」を読んだ。
今年のナツイチ企画では、なんとこの短編集の一編を神谷浩史氏が朗読しているというのである。島本先生の作品は官能シーンの描写が美しい。神谷氏の声で朗読された日にはそれが私の命日になるのではないかと興奮した。
朗読されていたのは「氷の夜に」だ。
心に傷を負った女性と、不器用で話下手な男性が出会い、恋が始まるという優しい物語である。エロスなし。私は何と下劣な期待をしていたのか。万死に値する。
ちなみに朗読「氷の夜に」の前編はYou Tubeで誰でも無料で視聴することができ、後編は文庫の帯に記載されているQRコードを読み取ることで視聴することができる。
朗読を聞くと、読んだときの想像より「話下手」な男性が段違いに格好良い男性となり、話の中に登場する外道の男すらもどこかスマートな印象になるのであった。要するに神谷浩史氏の声がとても良い。聞いてよかった。読んでよかった。私は大変満足した。
それにしても人がいい気持ちで視聴していたら途中で突然はさまる爆音のCM、あれもう暴力だろ。今回の神谷浩史氏の朗読を有料で販売してくれたら、喜んで買わせていただく所存なのだがどうか。
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テレビを見ていたら「読書の秋です」という言葉が流れてきた。そういえば初秋と言われる季節のはずなのだった。9月も半ばを過ぎたが、今日も最高気温は30℃超えだ。秋、来るんですかねえ。



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